ひかり電話オフィスでビジネスフォン(SAXA HM700Std)

この度諸々の理由で、会社の電話をSAXAのビジネスフォンに変更することになった。

このSAXA HM700はひかり電話を直収できるタイプのものなので、終端装置(ONU)に介する信号変換機(OG)が必要ないらしい。

ただしひかり電話オフィス(タイプ)にすることで、今までのWifiカード付のNTTルータが使えなくなるので、Wifi飛ばす場合は別途Wifiルータが必要となる。(今回はTP-Link AC1200を導入)

一次側(ONUまで)の回線工事と疎通はもちろんNTTにやってもらい、ビジネスフォン主装置は、事前に外線着信設定や内線の設定を専門業者に済ませてもらい、基本現場でつなぐだけの状態で導入した。

で、ひかり電話のため、当然二次側もネットが疎通しないと電話が使えないし、インターネットも使えない。ついでに警備の通信も有線回線がメインだったりすると、当然メインが停止状態になる。(ちなみに警備はA社利用)

ちょっとした思い込みで3時間くらいはまってしまったので、今後使うかどうかわからないけど一応忘備録。

【事前準備】

ONU設置と回線工事完了後、

  1. 専門業者の説明書を参考に主装置をONUにつなぐ
  2. 専門業者の説明書を参考に電話機(今回導入したのはTD615)とFAXを主装置につなぐ
  3. 主装置の電源を入れる

【ネット疎通】

  1. 主装置から出ている(はずの)WAN側接続用のLANケーブルをPCに接続。
  2. ブラウザを起動し、主装置(初期値:192.168.1.253)にアクセス。(主装置のIPアドレスは電話機のメニュー→その他→ネットワーク→ネットワーク情報の確認→主装置で確認可能)
  3. 主装置に工事担当者権限でログイン。(工場出荷時は、ユーザ名「in」、パスワード「tlipinst」)
  4. 上の方の「VoIP1+ルータ」をクリック
  5. 「Service Type」が指定されていなければ、「ひかり電話オフィスタイプ(フレッツ光ネクスト[NTT東/西])」を選択して保存
  6. 左側の「設定メニュー」→「ルータ設定メニュー」→「WANインターフェイス」
  7. いずれかのインターフェイス名(ここではPPPoE_1)を選択
  8. 各情報を入力
    • セッション→「有効」
    • 認証方式→「あり」
    • 接続ユーザ名→「プロバイダから提供されているインターネット接続用のユーザID」
    • 接続パスワード→「プロバイダから提供されているインターネット接続用のパスワード」
  9. 「設定」ボタンクリック。さらに左側メニューの一番下「設定データ保存」をクリックし主装置に反映。(この時点で電話は使えるようになっているはず。)

【Wifiルータ(もしくはハブなど)】

  1. PCからLANケーブルを外し、別途準備したWifiルータのWANポートに接続。
  2. 既存の警備用のLANケーブル(あれば)とプリンタ用のLANケーブル(あれば)をWifiルータのLANポートに接続
  3. PCをWifiルータのLANポートに接続
  4. Wifiルータの電源を入れる
  5. ブラウザを起動し、Wifiルータ(初期値:192.168.0.1)にアクセスしログイン(工場出荷時は、ユーザ名パスワード共に「admin」)
  6. メニューから「クイックセットアップ」を選択し設定を行う。
    • WANタイプ→「動的IP」→次へ
    • MACクローン→「いいえ」→次へ
    • ワイアレスデュアルバンド選択→「5GH,2.4GH」どちらもチェック→次へ
    • ワイヤレス2.4GH、ワイヤレス5GH→「セキュリティ:WPA2-PSK」、それ以外は任意に指定(Wifiの接続パスワードはこの時確認しておく)→次へ
    • 最後に内容を確認して「設定」をクリック。
  7. DHCPを有効にするため、メニュー「DHCP」→「DHCP設定」
  8. 「有効」になっていなければ「有効」にチェックを入れ「保存」
  9. メニュー「DHCP」→「DHCPクライアントリスト」でプリンタ(あれば)のIPアドレスを確認しておく。
  10. 管理画面からログアウト
  11. PCとWifiルータを接続していたLANケーブルを外す。

【確認】

PCでインターネットが利用でき、警備用の回線がバックアップから回復していればOK(警備会社にちゃんと報告しましょう。)

ルーターのDHCP更新によりプリンタのIPアドレスが変更されていると思われるので、必要に応じてプリンタの接続設定を行う。(Wifiルータの管理画面で、プリンタのIPアドレス出てこない場合は、プリンタ本体で確かめる(プリンタ側でDHCP受付がOFFになっている可能性あり)。)

【総評】

ミソは【ネット疎通】の個所。

つまりこれをやらずに、いきなりWifiルータ側で一生懸命PPPoEを開通させようとして、何度もパスワードを確認したりして、ハマってしまった。

結局主装置側でルーティングが遮断されているのだから、その先のWifiルータ側で何やってもダメなわけ。(主装置自体がルータなのだから、主装置でPPPoE設定し、Wifiルータはただのブリッジでよい)。

IP電話なのだから、言われてみれば当たり前のことなのだが、、、。

説明書にその辺をちょっとだけでも書いておいて欲しかったなあ。